少し前に日本人の平均年収が30年間ほぼ横ばいであるといったネットニュースが出ましたが、実質的には横ばいではありません。
物価が上がっているのに給与水準は上がっていないのですから、横ばいとは言えないのです。
昔は何かひとつ仕事を見つけてそれを続ければ問題なく生活ができていましたが、今の時代、それでは厳しいというのが現実です。
そこで注目を集めているのが副業です。
副業としてFXを選択する方も増えているようなのですが、その一方で副業を禁止しているところは少なくありません。
今回は副業としてFXはどうなのかというところを掘り下げていきたいと思います。
副業禁止の勤務先でもFXはセーフ!
副業というのは本業あってのものですから、副業としてFXを考えている方のほとんどが今まさに本業となる仕事を持っているはずです。
本業にもいろいろなケースがあるかと思いますが、会社に勤めているという方も多いでしょう。
会社に勤めている方が副業を考える場合、まずはその会社の就業規則をチェックしなければいけません。
今勤めている会社の就業規則に副業禁止の旨が記載されていれば、残念ながら副業は諦めるしかありません。
ただ、副業が禁止されているからといってFXを諦める必要はありません。
というのも、そもそもFXというのは副業にあたらないからです。
一般的な副業というのは事業のことを指します。
FXはあくまでも投資であって、事業ではありません。
つまり、仮に今勤めている会社で副業が明確に禁止されていても投資であるFXはまったく問題ないということです。
ちなみに、副業が厳しく禁じされている公務員であっても投資であるFXはOKです。
FXのことを会社に知られたくない場合
FXが副業にはあたらないということで一安心ではあるのですが、それでもFXのことを会社には知られたくないという方も多いでしょう。
会社にFXのことがバレてしまうきっかけとなり得るのが、住民税です。
住民税の徴収方法には「特別徴収」と「普通徴収」があり、会社に勤めている方だと通常は特別徴収になっています。
特別徴収のままだと確定申告で住民税の金額が変わったことが会社にもわかってしまいます。
そうならないために、住民税の納付方法を普通徴収に切り替えておきましょう。
普通徴収は自分で納付する形になりますので、会社に住民税の金額が通知されることもありません。
ちなみに、飲み会などでうっかりFXのことを話してしまうといったケースもありますので、どうしてもFXのことを会社に知られたくないのであれば常日頃から自分の口にチャックをすることも忘れないようにしておきましょう。
副業的にFXを始めるメリット
会社に勤めている方の場合、FXは副業にはあたらないのですが、体感としてはやはり副業というイメージが強いかと思います。
では、副業的にFXを始めるにあたってどのようなメリットがあるのでしょうか?
平日24時間、いつでも取引ができる
これはFXそのもののメリットでもあるのですが、FXであれば平日24時間、いつでも取引ができます。
なぜかというと、FXは世界中に市場があるからです。
世界中に市場があって、それにプラスして時差があります。
そのため、常にどこかしらの市場が動いているのです。
どこかの国の市場が終わってしまっても別の国の市場が動き始めるといったことを繰り返しているので、24時間いつでも値動きがあり、いつでも取引ができます。
土日祝日は基本的に取引ができないのですが、副業的にFXをおこなっていく分にはこの点もむしろプラスになるでしょう。
少ない資金から始めることができる
やはり収入を少しでも増やしたいという動機から副業を考える方がほとんどです。
そのため、資金的にはあまり余裕がないという方も多いでしょう。
しかしながら、FXであれば少ない資金からでも問題なく始めることができるのです。
FXにはレバレッジという資金効率を高める仕組みがありますので、レバレッジを効かせれば手元にある資金の何倍もの取引をおこなっていくことができます。
特に、海外FXであれば何百倍、何千倍というハイレバレッジでの取引も可能になります。
拘束時間が短い
副業としてアルバイトなどをする方もいますが、そうなってくるとやはり拘束時間が長くなります。
FXの場合、トレードスタイルにもよりますが、基本的に一般的にイメージされる副業よりは拘束時間が短くなるかと思います。
ちょっとした隙間時間だけで利益を出していくことも十分に可能です。
収入の柱が増える
FXはあくまでも投資なので、確実に利益が出続けるといった類のものではありません。
予期せぬ損失が出るリスクも常にあります。
ただ、それでも勉強を続け、経験を積み重ねて、自分なりのトレードスタイルを確立できるようになると、ある程度の安定した利益を得られるようになります。
本業とは別に収入の柱が増えることになるわけですから、経済面でも気持ちの面でも余裕が出てくるでしょう。
経済情勢に詳しくなる
FXの為替レートというのは、各国の経済情勢などに大きく左右されます。
そのため、FXを始めると嫌でも経済情勢に詳しくなります。
FXのためではあるものの、自然といろいろな情報や知識を仕入れることになりますので、それが結果的に本業でもプラスになるということもあるでしょう。
転職や起業など次のステップにつながる
先では副業的にFXを始めることで収入の柱が増えて、経済情勢に詳しくなるという話をしました。
実はこれが転職や起業などの次のステップにつながってくる可能性もあります。
副業禁止の会社でも安心してできる
そして、副業禁止の会社でも安心してできるという点も副業的にFXを始めるメリットと言えるでしょう。
ただし、業界や会社によって異なる部分もあるかと思いますので、必ず事前確認を忘れないようにしてください。
副業的にFXを始めるデメリット
副業的にFXを始めるにあたっては、デメリットもあります。
損失が出る可能性もある
FXでは利益を出せる可能性もあれば、逆に損失を出してしまう可能性もあります。
海外FXだとハイレバレッジでも追証なしのゼロカットシステムによって口座残高以上のマイナスを背負う必要はないのですが、国内FXだと追証ありのため大きなマイナスが発生した場合にそれを借金として背負うことになります。
FXにあるリスクというものをきちんと理解した上で取引をおこなっていきましょう。
勉強に時間がかかる
FXを始めるのであれば、やはりある程度の勉強をしなければいけません。
しかも、その勉強には終わりがありません。
FXを続ける限り、一生勉強は続くのです。
まったく知識がない状態から始めるとなると、最初のうちは勉強が大変かもしれません。
チャートが気になって本業に影響が出る可能性もある
これはFXトレーダーあるあるとも言えるものなのですが、FXを始めるとどうしてもチャートが気になってしまいます。
そのせいで本業に集中できなくなってしまうといった可能性もあります。
チャートを見るタイミングを決めるなど、自分なりのルール作りが大切です。